臨床心理士がさまざまな心の問題にお応えします。岐阜市と名古屋市に心理カウンセリングを行う相談室があります

職場のメンタルヘルス

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職場ストレスと個人の成長

生涯発達/ライフサイクル

カウンセリングを行う上で、人がどんな赤ちゃんとして、どんな場所で生まれ、どのような関わりのもとで成長したのか、生涯発達のどこを進み、何につまづいているのだろうかをという「ライフサイクル」の視点を私たちは大切にしています。それと重なりますが、職場ストレスで不調を来したときに、ライフキャリア/職業人生の視点もその方を理解する上で重要な視点です。

組織内キャリア発達

シャイン(1978)は、個人には年齢に応じた発達段階があり、それぞれの段階で求められる課題を概念化した組織内キャリア発達段階説を唱えました。段階の移行に際し心理的危機を生じることがありますが、心理的危機は個人やキャリアの成長のきっかけとなると当室では考えています。

若林(2006)は組織内キャリア発達段階を以下の8つにまとめています。

成長・空想・探索 21歳位まで 職業興味を形成して希望職業に就くための学歴や資格を獲得する
仕事世界参入 16~25歳位まで 期待と現実のギャップによるリアリティショックを調整して職業人として基礎的訓練を受ける
初期キャリア 30歳位まで 有能な部下として実力をつけて将来の役割の基礎をつくる
中期キャリア 25~45歳位まで 中堅社員として高い専門性と責任を負う
中期キャリア危機 35~45歳位まで かつて描いた夢や野心と比較して現実や将来の可能性を再評価する
非リーダーとしての後期キャリア 40歳~定年まで 専門や経験を深めて職場の年長者として影響力を発揮する
リーダーとして後期キャリア 40歳~定年まで 高い責任と権限を持ち重要な問題の解決に向けてエネルギーを投入する
下降と離脱 40歳~定年まで 定年退職に向けて後進に仕事を譲るとともに退職後のプランを準備する
引退

参考文献:『産業心理臨床実践』森田美弥子、松本真理子、金井篤子監修 第Ⅲ部1 組織内キャリア発達を支援する