臨床心理士がさまざまな心の問題にお応えします。岐阜市と名古屋市に心理カウンセリングを行う相談室があります

こころの問題とは

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こころの問題について知りたい

こころの問題は

こころの問題は、

  • うつ病やパニック障害など精神症状を中心とするもの
  • 心身症など体の症状として表れるもの
  • 暴力やひきこもりなど行動上の問題として表れるもの

など表れ方はさまざまです。病気というよりは、

  • パーソナリティの機能不全が大きく関与している場合

もあります。

「こころの問題」は特別なものと見られやすいのですが、体の病気と同様に、健康に生活している誰にでも生じます。" title="「こころの問題」は特別なものと見られやすいのですが、体の病気と同様に、健康に生活している誰にでも生じます。

  • 更年期など年齢特有の情緒不安定、
  • 事故や災害をきっかけにして不安に陥る
  • 癌や慢性疾患など辛い病気に罹ったことをきっかけにして、心のバランスを崩すこともあります。
  • 離婚やリストラ、上司のパワハラ、子どもの問題、夫の暴力など難しい現実に直面すれば誰しもが心のバランスを崩します。その場合、心身不調を抱えながら現実の難しい問題に取り組まなくてはなりません。

 

こころの問題への取り組み方

不安・抑うつ・神経症症状には有効な薬が開発され、症状改善に大きな効果を発揮します。
しかしパーソナリティの機能と成熟に関わる問題(不安・感情・衝動のコントロール、人格のまとまりや自己肯定感、信頼や愛情に基づいた対人関係など)は、薬を服用することでは改善できません。

こころの問題は、今までの自分や今までのやり方では対処できないときに生じます。
こころが機能不全に陥ったとき、何がこころの問題を生じさせたか(問題の特定)、どんな機能不全を生じているのか(状態)、きっかけや機能不全に対してどう取り組めばいいのか(対策)をご相談ください。

私たちは、こころの問題をマイナスにとらえず、今の自分を豊かにするためのチャンスと捉えます。
こころの問題を通して自分を振り返るとき、健康なときには見えなかったものと出会い、より豊かな人生へとあなたを導いてくれるでしょう。

Aさんのケース(30代男性)

Aさんは、課長に昇進しました。Aさんは張り切って部下をまとめようとしましたが、一人わがままな部下がいるために職場の士気が上がりません。
わがままな行動に対しては毅然と注意をしなくてはならないのですが、気の弱いAさんはやさしく諭すことはできても、厳しい態度を示すことができません。
とうとう他の部下までが、Aさんを馬鹿にしたような態度を取り始めます。
Aさんは次第に職場に行くことが億劫になり、職場にいると動悸や吐き気が起きるようになりました。心療内科に受診したところ、適応障害と診断されました。
Aさんの場合は、「わがままな部下」「課長としての多大な責任」という環境のストレスをきっかけとしてこころの病気になりましたが、キャリア発達という視点からは「リーダーになる」という課題が関わっていることがわかります。また、「気の弱さ」はもともとの性格ですが、「父性的な厳しい態度を示せなかった」のは、Aさんが高圧的な父親のもとで怯えながら育ったことが影響しているのかもしれません。私どもが心理療法においてお手伝いをしていくときには、複数の観点から、こころの問題を見ていきます。Aさんならば、以下の三方向から見ていくことになるでしょう。

  1. 職場環境のストレス
  2. 生涯発達・キャリア発達
  3. 子ども時代の生い立ちの影響と性格
原因は何にせよ、あなたのこころが「もう耐えられない」「抱えきれないよ」と音をあげていることは確かですね。
適応障害には薬物治療が有効ですので、まずは病院(精神科・心療内科)を受診してみましょう。そして症状が緩和し、自分に何が起きたかを振り返るゆとりができたなら、今こころの問題があらわれた訳について考えます。じっくりと見つめれば、自分が何にゆきづまっているのかが見えてきます。ゆきづまりを通して、きっと何かを得ることができるでしょう。

 

Bさんのケース(40代女性)

Bさんは2人の娘さんをもつ40歳の女性です。これまで夫と娘たちと平和に暮らしていましたが、転居をきっかけにして体調を崩し始めました。ちょうど次女が思春期に入り、高校生なのに喫煙、深夜帰宅するなど心労があったことに重なり、うわさ好きの近隣住人からあれこれ詮索されるようになったからです。良妻賢母として家庭に力を注いできたBさんにとって、子どもの非行行為はもちろんのこと、自分も含めて近隣から後ろ指を指される立場に立たされていることは、Bさんにとって耐えがたい屈辱でした。次女を諭そうとすればするほど、次女はBさんへの反抗を強めます。夫は「放っておけ」と言うばかりで、頼りになりません。Bさんは、子どもへの関わりを相談するために、心理相談室を訪ねることにしました。
思春期の子どもが扱いにくく、親が悩むのはよくあることです。こんなときに助けになるのは、自分が思春期にどう過ごしていたかという体験です。「どうしようもなく親がうっとうしい」「仲間の言葉は信じられるのに、親のいうことには耳を傾けられない」「親を傷つけるような言葉しか吐けない」思春期を体験したことのある大人は、子どもがどれほど反抗しとんでもない行動をとっていたとしても、その背景に親への罪悪感や成長にプラスになる体験があることを想像できます。反抗期の心理が想像できるからこそ、大人はとんでもない時期を耐え忍ぶことができるのです。一方、Bさんは自分が品行方正、良妻賢母で生きてこられたため、次女の反抗にプラスの意味を見出すことが難しかったようです。そんなBさんには、以下の視点からお手伝いしていくことになりました。

  1. 次女の反抗期への対応
  2. ライフサイクルとしての子離れの課題
  3. Bさん自身の親への反抗期と自立の問題
Bさんにも不眠やいらいらなどの症状がありましたので、病院をご紹介し、抗不安剤を服薬しながらのカウンセリングとなりました。カウンセリングでは、次女の理解しがたい行動が中心的な話題となりましたが、カウンセリングが進むにつれて、Bさんは自分が思春期にしたかったことを次女がしているのではないかと思うようになっていきました。すると不思議なことに、Bさん自身も良妻賢母であることに嫌気がさしてきて、両親に反抗し、夫に喧嘩をふっかけるようになりました。次女とのぶつかりあいを通して、Bさんは今の時代を生きる若者の苦悩を知り、新たな理解のもとに次女への関わりを築き直します。それと同時に、夫との関係も変化していきました。

Bさんは子どものためにカウンセリングを受けたつもりでしたが、カウンセリングを終えるときには、自分が自分らしい人生を生きるためにも、このような機会が必要だったのだと気がつきました。

 

私たちの基本姿勢

  • こころの問題は、豊かな自分になるための契機です
  • ゴールは、自分自身が知っています
  • セラピストは随伴者であり、心理療法はクライアントとの協働で行われます
  • 心理療法は症状への援助を行うものではなく、人間への援助を行うものです
  • 過去はあえて振り返らなくても、あなたの現在に現れています
  • 自分を知ることは、よりよい人生・よりよい決断のために大いに役立ちます