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EAPとは

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EAPとは

EAP(Employee Assistance Program)とは社員およびその家族の個人的な問題を解決するために専門的サポートを提供し支援することによって、職場のパフォーマンスを向上または維持するプログラムです。EAPは戦後米国で始まった精神保健サービスで、当時米国で大問題となっていたアルコール問題の対策として急速に発展しました。
その後アルコール問題に関わらず、ストレスによる情緒的問題、家族の問題、法律の問題、経済問題に拡大していき、広い範囲の問題を対象とする「広範囲EAP機関」が急増しました。
2005年には米国に12,000社以上のEAPサービス機関があり、従業員50人以上の企業のほぼ100%がEAPプログラムを利用しています。

日本におけるEAPサービスが活発化したのは2000年以降で、急速に広がりました。特にこころの問題に対して企業の責任が明確に問われるようになった現在、大企業でなく中小企業においてもメンタルヘルス対策に取り組み始め、低コストで導入できるという点で、内部雇用ではなく外部EAP機関と提携する方法を選択する企業が増えています。

EAPはカウンセリングを行うものという誤解がありますが、EAPは組織のパフォーマンス向上を目的とするもので、労働者が生き生きと働ける個人や組織になるよう働きかけます。

EAPは、労働者と会社の双方が幸せになるためのプログラムです。

EAPコアテクノロジー

EAPA(米国EAP協会)はEAP専門家に必用な技能として、EAPコアテクノロジーを8点表明し、その技能を有することを認定する資格(CEAP)を設けています。

  1. リーダーへの教育 職場のリーダーに対して、問題を抱えている従業員の管理、職場環境の改善および従業員のパフォーマンス向上のために、紺ルテーション、研修、支援を行う技術
  2. EAPサービスの啓発 EAPサービスに関して、従業員とその家族、職場に対して継続的にプロモーションを行う技術。
  3. 問題のアセスメント 仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす個人的な問題を抱える従業員に対し、秘密を保持し時宜を得た問題の特定とアセスメントサービスを提供する技術。
  4. パフォーマンスの改善 仕事のパフォーマンスに影響を与える問題を有する従業員への建設的直面来、動機づけ、短期的問題解決を提供する技術。
  5. 専門機関との連携 従業員を医学的診断、治療および援助のために専門機関に紹介するととももに、ケースの進捗状況を把握しフォローアップする技術。
  6. ネットワーク品質の向上 治療およびその他のサービス提供機関との効果的関係を確立・維持し、プロバイダー契約を管理するよう、職場組織にコンサルテーションを行う技術。
  7. 専門的組織コンサルテーショ アルコール依存、薬物乱用および精神的・情緒的不調を含めた医学的問題や行動上の問題の予防、および治療サービスを充実させて従業員が利用できるように職場組織にコンサルテーションを行う技術。
  8. 効果測定の技術 EAPサービスが、職場組織および個人の仕事のパフォーマンスに及ぼした効果を確認する技術。

※ 当室の主宰である堀恵子は、CEAP(国際EAP協会認定EAP専門家)保有者です。