臨床心理士がさまざまな心の問題にお応えします。岐阜市と名古屋市に心理カウンセリングを行う相談室があります

こころの問題とは

こころの問題が生じるとき

女性にこころの問題が生じるときとは、どんなときでしょう。
女性のライフサイクルにおいて、危機(成長の契機)となる出来事について書いてみました。

異性とのつきあいをめぐって

異性とのつきあいを巡って、急速に不安定になる女性がいます。「彼が他の女性に関心を向けるのではないか」「自分のことを嫌っているのではないか」。不安に駆られて彼に愛情を何度も確認し、行動を束縛しますが、彼女の不安は消えません。逆に、彼は彼女の行動が負担になり、二人の関係は難しくなっていきます。彼女は不安の原因は彼にあると信じ、「私を愛しているのなら、困っているときに会いに来てくれるはず」「どうして来てくれないの」と彼の不信をなじります。

彼女は「愛や信頼が欠けている」と感じているようですが、完全な信頼や完全な愛情など存在するのでしょうか。彼・彼女が大切でも、嫌いだと思うことはありますし、他の友人とのつきあいに時間を割きたいときもあるはずです。
異性との初めての交際は、子ども時代の満たされなかった依存心や大切な人を喪失する不安をかきたてます。相手に完全さを求めるのは、それに怯えているからかもしれません。あなたの心の中を覗いてみてください。あなたは彼に出会う前から、依存すること・見捨てられることへの不安があったのではないでしょうか。とすれば、それは過去のどんな経験からできあがっている不安なのでしょう。
ご自身の不安がどこから来ているのかがわかったとき、過去から解放されて、現実の彼を客観視できるようになるでしょう。ありのままの彼とあなたとの間で、お互いに限りある人間として関係を育むことができれば、本当のところで相手を愛することができるようになるのだと思います。

精神分析とは

「精神分析」についてのイメージはさまざまですが、よくある質問=「精神を分析するんですよね」からわかるように、どうやら精神分析を特殊なものと捉え、警戒心を感じられる方が多いようです。フロイトが初めて「性」をまともに取り上げたことも、いまだに精神分析のイメージを特殊なものと感じさせる要因となっているのかもしれません。

精神分析は「神経症」の治療を行っていく中で見出されていった「心に関する理論」「技法」ですが、「心理学」を「こころ」として初めて科学的に探求した学問です。人間が過去の影響の中で今を生きていることや、こころの無意識の領域がその人の行動に強い影響を及ぼしていることをあきらかにし、現代心理学に大いに貢献しました。たとえば「子ども時代は、厳しい父親に育てられ欲求不満を感じていた。にも関わらず、その経験から父親とは厳しいものという考え方が根づき、自分の子どもを頭ごなしに叱りつけるように育てた」の表現は、現代では自然に受け入れらるでしょう。この表現に含まれる「過去の経験が現在の人間関係に影響を及ぼしている」ことや、「無意識的に父親との関係を反復していた」という考え方は、精神分析がもたらした知見です。

当初は精神疾患の治療として始まった精神分析ですが、戦後には乳幼児研究も統合されていき、今では対人関係・心のメカニズム・発達理論を含む、深くて広い学際的な「心に関する理論」に発展しました。「精神分析」というと特殊な学問のように思われがちですが、発達心理学のテキストには、精神分析から見出された用語があふれています。「情動調律」「愛着」「社会的参照」などなど。また「認知行動療法」は、精神分析と対比され、まったく異なるもののように語られますが、認知行動療法における「中核的信念」は、精神分析によって見出された「幼児期の体験」や「無意識の影響」という考え方を当然のごとく援用しています。精神分析は特殊な学問ではなく、人間の心を理解するための理論・技法であることを皆さんに知っていただきたいと思います。

人間理解としての精神分析

人は、それぞれに個性をもって生まれ、与えられた環境・運命のもとで、さまざまなことを経験しながら成長していきます。パーソナリティーは、その人がもってうまれた「個性」と、与えられた「環境」との相互作用によって築かれます。

こころの問題に取り組むにおいて、「現実に生じている問題」が最も大切なことですが、現在の問題にはあなたのこれまでの経験=「過去」が必ず影響しています。精神分析においては、現在お困りの問題と関連している「過去」を視野に入れながら、「あなた」や「今お困りの問題」を理解していきます。

精神分析は、

  • 症状の背景にある「不安」「対人パターン」「感情」「自己イメージ」
  • ライフサイクルにおける「現在」の意味

を理解する上で有用な理論です。

私どもは、あなたの心の状態を横軸に、人生上の「今」を縦軸にとりながら、あなたという人間を理解します。
人間理解に基づいて援助を行うこと。どんな技法を用いるにせよ、それが当室の心理療法における基本姿勢です。

コラム

研修会・講演会や書籍などを通して感じた心の問題あれこれを、主宰の堀が赴くままに書かせていただきます。ホームページリニューアル(2011年2月)からの書き込みです。

読字・書字障害の評価と支援

 

読字・書字障がいの評価と支援 2011.3.20

 

2011年3月20日、岐阜臨床心理研究会主催で、読字・書字障がいの評価と支援に関する研修会が行われました。講師は東京学芸大学の小池敏英先生です。今回の研修会では、岐阜県だけでなく、愛知県、三重県、遠くは神戸から、定員超える60名のお申込みをいただき、本テーマへの関心の高さを感じます。ここでは、その研修会で学んだことを整理したいと思います。

学習性無力感の問題

 知的には問題がないにもかかわらず、読み書きが特異的に苦手な子どもがいます。その子どもたちは考える力があるのに、どんな学習にもつきものの「読み書き」につまづくため、学習すべて・自分のすべてに自信をなくします。「自分は何をやってもだめだ」という「学習性無力感」によって、子どもたちは対処できる学習でさえ敬遠し始めます。そのような子どもたちは友達や教師との関係においても自信なく、引っ込み思案になり、投げやりな状態を示します。会話もたどたどしく、自信のない態度を見せる子どもと出会ったとき、もともと人見知りな性格だと思いこむ前に、「学習に自信をなくしている子どもではないか」と考えてみることが大切です。

ひらがなの読みの問題

 小学校の低学年では、学習障がいの診断はせず様子観察するのが一般的です。ですが、様子を見るだけでは改善しない問題を、早期に見つけてあげることも大切なことです。講師である小池先生はさまざまな調査から、将来的に読み書き障害を示す子どもたちの多くは、低学年でひらがなの読みにつまづいていることを見出されました。小池先生は、小学2年生がスクリーニングに大切な時期であると考えられ、現在は品川区の小学校で2年生を対象にした大規模な調査を行われています。今回の研修会では、その調査結果をいろいろ教えていただきました。これらから、漢字学習習支援の前に、ひらがなの読み支援を行う必要があることがわかりました。

聴覚情報の記憶と操作(ワーキングメモリー)の弱さ

 読み書き障害の子どもに、聴覚情報の記憶と操作が苦手なタイプと、視覚認知が苦手なタイプがあることを教えていただきました。前者はWISC-Ⅲを行うと「注意記憶」群の点数が落ちます。下位検査では「数唱」に特異的に表れます。後者では「知覚統合」群の点数が落ちます。二つのタイプがあるのですが、学習達成度の低い子どもたちには聴覚情報の記憶と操作が苦手なタイプが多いということで、今回の研修会は前者の方への支援を中心に説明がなされました。

読みのガイドライン

小池先生は読字障害のガイドラインに沿って調査を行ってみえ、そのガイドラインをご紹介くださいました。

⇒ 『特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドラインーわかりやすい診断手順と支援の実際』 診断と治療社

一字の認識支援ではなく、まとまった言葉の認識支援へ

 通常私たちが文字を認識するときには、見る対象に視点を焦点づけ、文字を認識しています。小池先生が調査された結果、通常は0.2秒で、2~3字をまとまって認識するのに対して、読字障害の子どもたちは短時間でいくつかの文字を認識処理することができません。そのときの子どもの様子を動画で見せていただきました。パソコンに0.2秒で瞬時にあらわれる文字を認識するというテストですが、動画を見ている私たちは、1字が出ても、言葉として瞬時に提示されても、認識できます。ところが読字障害の子どもたちは、1字だと処理できるのに、2字になると途端に文字の認識ができなくなりました。このような結果から、小池先生は子どものひらがな読み支援のさいには、まとまった言葉に認識を高める指導が有効であることを見出されました。
 さらに、そのような子どもたちは音の認識にも弱いため、音韻認識を高める指導も大切です。言葉の獲得のためには、語彙ルートと非語彙ルート(音韻ルート)があることを説明して下さり、音韻を記憶することが難しい子どもたちには語彙ルート・意味づけが有効であることも説明されました。
 つまり、言葉の獲得の際には「ほし」というような単語カードと、意味づけとしての「絵」と、音の三点を効果的に用いる学習が有効です。見本合わせ課題を利用した学習について、研修会では具体的に教えていただきました。

⇒ 『LD児のためのひらがな、学習支援』 あいり出版

高心像な言葉と低心像の言葉→社会科学習支援

 言葉には、「高心像」な言葉と「低心像」な言葉があります。たとえば、「お正月」「水道」「時計」「手紙」はイメージしやすく、高心像な言葉といいます。一方、「地区」「年代」「行事」「作物」などは低心像な言葉です。子どもたちが漢字を読めるからといって安心するのではなく、低心像の言葉でも読むことができるのかを確かめることが大切です。実際に、読み書き障害の子どもたちの漢字の読みのテストをしてみると、高心像と低心像の漢字とでは、まったく習得率が異なることがわかります。
 社会学習では頻繁に「低心像」の漢字が出てくるため、国語の本は読むことができる子どもでも、社会科の教科書は読み進むことも理解することもできないという現象が生まれます。小池先生はこの問題に対応するため、子ども夢基金を元にして、社会科学習支援のソフトを開発されました。これはインターネットで公開されて、誰でも用いることができます。小学校の教科書に合わせて、社会科に出てくる言葉を「漢字」「絵」「音」の三点から、ゲーム感覚で学ぶことができます。このサイトであらかじめ予習しておくと、授業で低心像の漢字が出てきても、理解することが可能となります。

⇒ 社会科学習支援 http://www.e-kokoro.ne.jp/ss/r/

読解の支援のためには

読解の支援のために役立つ工夫を、いくつか教えていただきました。
● 文章をどこで区切ればいいのかを書きこんであげる。
● 接続詞の意味を教えてあげると、「しかし」「そして」「さらに」などの言葉を手掛かりにして、文の流れを推測できる。
● 文章のどこに注目すればいいのか、キーワードを伝える。あるいは自分で探せるよう支援する。
● 気持ちを表す言葉を見つけて、理解できるようにする。
● いくつかの言葉を自分の力でカテゴリー化・仲間わけすることは難しいが、グループにわける指標を示すとカテゴリー化・仲間分けができる。カテゴリー化の力を強めると、読解力が高まる。

⇒ 『読解力を育む発達支援教材』 学研

書字学習と聴覚記憶→音の識別困難への支援

音の識別が困難な子どもに漢字習得を支援する際には、視覚的イメージを付与すると学習が促進されます。「音」と「言葉」を「音韻ルート」だけで習得させることは難しいため、「語彙ルート」での習得ができるよう、「絵」と組み合わせて習得していきましょう。

書字学習と視覚認知→形の識別困難への支援

漢字の形をうまくとらえることができなかったり、線がどう重なっているのかわかりにくい子どもの場合には、漢字の部品に名前をつけて、言語で記憶させることが有効です。また、自分で書くことはできなくても、部品同士を組み合わせると正解できる子どもは多いので、書かせることよりも、まずブロックの組み合わせ問題を楽しむことから始めるとよいと思われます。小池先生は楽しく学べる漢字教材をいくつも開発されていますが、以下の二つは問題を簡単に作成することができ、ご家庭でも学校でもすぐに使えます。

⇒ 『LD児のためのひらがな・漢字支援』 あいり出版
⇒ 『LD児の漢字学習とその支援』 北大路書房

アルコール問題と脳科学

アルコール問題と脳科学 2011.2.8

2011年2月6日(日)「家族である私への贈り物」が無事終了しました。
アルコール問題の家族支援の場や専門家に乏しいことを杞憂する二人の女性(奥村純子さん、大野佳枝さん)が出会ったことから、始まった企画です。アルコール問題では第一人者の かすみがうらクリニック 副院長である猪野亜朗先生をお招きして講演会を行いました。

最初は猪野先生の忘れ得ぬ光景のお話から始まりました。緊急電話にて患者さんの自宅に車で1時間ほど走っていくと、そこは地獄のような光景が広がっていたそうです。家の中はめちゃくちゃくに荒れ、夫が奥さんの頭をベッドロックし、プロレスのように柱に頭を何度も打ち付けている。子どもは二階で父親の暴力を震えて見ている。診察室で見る患者さんとはまったく異なる光景に、衝撃を受けられたのでした。これは特別な光景ではなく、断酒会で家族は同じように「地獄」の世界を語られます。

猪野先生は、このような地獄がなぜ起きるのかを、脳画像を用いて丁寧に説明してくださいました。このような行動は人格のせいではなく、病気のせいなのです。

脳画像を見てわかったことは、飲酒をやめられないことや、記憶を忘れてしまって嘘をつき始めるのは、人柄の弱さではなく、脳がそのような状態になってしまうからでした。人間の情動や記憶を統制している「報酬系と監督システム」が委縮し、ドーパミンが異常に分泌される状態に陥ってしまうために、ブレーキが効かない車のような状態となってしまうのです。さらに飲酒しないときにも、離脱の反応により、イライラ・焦燥感が高まり、それを収めるために飲酒しないではおれなくなります。

「報酬系と監督システム」の委縮は、断酒をしていくと少しずつ回復していきます。健康な心身の状態に戻るためには、ともかく断酒をするしかありません。ただ、悲しいことに、いったんアルコールで脳の機能が壊れてしまうと、脳がもとの状態に戻るには年単位でかかります。いったん断酒しても、また繰り返し飲酒してしまうのは、そのせいです。

アルコール問題を抱える方とむかいあうときには、脳科学を理解して、冷静に対応することが必要と猪野先生は説明されました。私は「認知症のお年寄りと同じことなのだ」と感じました。今回は夫の飲酒に悩む女性を対象にした講演会でしたので、妻の立場で、どのように夫と対したらよいのかを具体的に説明してくださいました。コツは、冷静に対応をし、夫の行動に巻き込まれないことです。

  • 飲むことや酔うことに関わることを止めることで、いらいらを減らす。
  • 飲むことや酔うことに感情的に反応せず、冷静に行動する。
  • 後始末、肩代わり、しりぬぐいをやめることで、いらいらを減らす。
  • 暴力を予測し、受けない事で、安心感・安全管を高め、冷静さを維持する。
  • 援軍を得ることで、分かち合い、余裕を持ち、冷静になる。
  • シラフ時の情緒的交流を図ることで、本人の「人」とつながる。

後半は、名古屋の家族自助グループ「月うさぎの会」のようこさんの体験談を伺いました。夫は昔から、晩酌を欠かせない方だったようですが、真面目な人柄で自営業である仕事に熱心に取り組んでみえました。しかし父親との代替わりを機に、精神的なストレスが高まって、お酒の飲み方がエスカレーションしていきました。それに伴い、朝からアルコールのにおいがする、仕事に支障をきたす状態となり、家族の関係も険悪になっていき、最終的には精神病院に入院するほどひどい状態に陥りました。ようこさんは精神病院に入院することになったことが情けなく、夫と別れることしか考えられなくなりました。しかし、離脱状態に苦しむ夫を見て、不憫さを感じ、もう一度やり直そうと心に決められたそうです。そこから二人三脚での治療が始まります。断酒し、いったんは平和が戻ってきたかと思われた矢先、夫の再飲酒。ようこさんは絶望し、一緒にやっていける自信をなくして、子どもをおいて実家に戻られました。子どもたちは成人年齢でしたので、子どもが夫を支えていたようです。その子どもからのSOSに自宅に戻り、荒れ果てた家を見たときに、ようこさんは「家に戻ろう」と決意をされました。夫の飲酒はまだやみませんが、飲酒をやめさせることはあきらめて、二人で暮らしてみえます。辛いこともありますが、ようこさんは月うさぎの仲間に支えられているとおっしゃいました。つらい運命から決して目をそらさず、むかいあっているようこさんは輝いてみえました。そして同時に、アルコール問題はたやすいものではないと、その深刻さを思い知らされました。

最後に、心の専門家として感じたこと。猪野先生はアルコールに苦しむ当事者や家族を少しでも少なくしようと、内科で異常に気がついたときに、すみやかに精神科につなげてもらうシステムをつくることに奔走されました。三重県ではその効果があらわれて、内科で発見されて精神科を訪れるまでの時間を「7.4年」から「2.8年」へと短縮されたのだそうです。素晴らしい!! 
臨床家は患者一人ひとりとむかいあうだけでなく、地域で必要な行動をとっていくこともまた仕事なのだと、改めて学ばされました。

結婚後の親族とのつきあいを巡って

結婚は、これまでの独身人生とは異なる課題を女性たちにつきつけます。そのひとつが、親族とのつきあいです。

「嫌いな人とはつきあわない」が、大人になると通用しなくなります。学生時代も、教室やサークルで、苦手な人とつきあうことはあったでしょう。それでも、嫌いな人とはつきあわずに済ませますし、関係を断つこともできました。しかし、夫の親族とは容易に関係を断つことができません。

嫁という立場のために、夫の親から理不尽な仕打ちを受け、それに耐えているうちに心身症・うつになった・・という女性がみえます。「理不尽な仕打ちをした夫の親」が問題ですが、理不尽な仕打ちや運命に対して、人のせい、人任せにしても何も解決はしません。この問題とどう向き合い、いかに生きるのかを、あなたが決めていくことが大切です。

嫌いな人とどうつきあっていくのか。試練は、あなたの人間関係をより深め、あなたを魅力的な人間に磨いてくれることと思います。

母親となること

母親になり、子育てをしていくと、ご自身の親との関係を振り返らざるを得なくなります。

子どもを生むまでは、母親との関係にまったく不満も不安もなかった方もみえます。一方、母親との関係が険悪だったことから母親となる不安を自覚されている方もあります。また虐待を受けられた方が、ご自身も親と同じ虐待を行うという形で、ご自身の子ども時代を表現していることもあります。
私たちは親となったとき、子どもとの関わりの中で、意識的、無意識的にご自身の子ども時代を振り返るようです。ご自身の子ども時代につらい思いをした方は、再びそのつらさが蘇ります。一方、つらさを自覚していなかった方も、振り返る作業を通して、さみしさやつらさ、怒りや不安を思い出します。そのような気持ちがサポートされるときには、ご自身の子ども時代の未解決な問題に取り組む機会となります。
「育児は育自」といいますが、子育ては親として育てられることだけでなく、ご自身の心の中の「子ども」をもう一度育む機会となるのだと感じます。

臨床心理士とは

臨床心理学に基づいた知識と技術で援助する専門職は、日本では、心理カウンセラー、サイコセラピスト、心理士、心理相談員など、さまざまな名称で呼ばれています。

臨床心理士は、これらのうち、(財)日本臨床心理士資格認定協会の認定をうけている心理専門職です。
資格取得や資格継続に厳しい基準を設けているという点で、最も信頼性のおける心理専門職資格とみなされており、被災地への心のケアやスクールカウンセラー派遣や病院や企業のカウンセラー募集の一要件とされています。

臨床心理士について詳しく知りたい方は、「日本臨床心理士会」ホームページをご参照ください。

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