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こころの問題とは

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母親となること

母親になり、子育てをしていくと、ご自身の親との関係を振り返らざるを得なくなります。

子どもを生むまでは、母親との関係にまったく不満も不安もなかった方もみえます。一方、母親との関係が険悪だったことから母親となる不安を自覚されている方もあります。また虐待を受けられた方が、ご自身も親と同じ虐待を行うという形で、ご自身の子ども時代を表現していることもあります。
私たちは親となったとき、子どもとの関わりの中で、意識的、無意識的にご自身の子ども時代を振り返るようです。ご自身の子ども時代につらい思いをした方は、再びそのつらさが蘇ります。一方、つらさを自覚していなかった方も、振り返る作業を通して、さみしさやつらさ、怒りや不安を思い出します。そのような気持ちがサポートされるときには、ご自身の子ども時代の未解決な問題に取り組む機会となります。
「育児は育自」といいますが、子育ては親として育てられることだけでなく、ご自身の心の中の「子ども」をもう一度育む機会となるのだと感じます。