2012-09-02
当室の考え方
発達障害であるという診断を受けることができると、保育園などで加配を付けるといった支援を受けやすくなったり、支援の仕方が定まってきたり、障害者手帳などの交付により公的支援(障害者職業センターでの職業訓練など)を受けられたりといったメリットがあります。
しかし逆に診断がついたことで「発達障害だからできなくても仕方がない」と放置してしまうと、成長できる芽を摘んでしまう結果に陥ることもあります。
また、お薬が処方されると、それを飲むことで問題行動が消失したかのように感じられ、「薬を飲ませていれば大丈夫」と思われる保護者の方もいます。
お薬を処方する本来の目的は、一時的に問題行動を抑え込むことではなく、「子どもをひどい精神的混乱や被害的な考えに陥らせない」「基本的な生活習慣や親からのしつけが子どもに伝わりやすい状態を作る」ことにあります。
つまりお薬を飲んで安定した状態を保ちつつ、子どもへの働きかけ(しつけや学習・愛着形成など)を行なっていく必要があるのです。
子どもに良い環境を与え、特別な体験をさせていこうと思っても、それを受け入れられるように子どもの状態が整っていないと、身に付いていきません。発達の凸凹のある子どもの心身のコンディションを整えていくためには、医療との連携が重要だと思われます。
臨床心理士にとっても、発達の凸凹のある子どもや保護者にとっても、医療は手を取り合って進んでいく、大切な仲間なのです。
医療とつながる
2012-09-02
当室の考え方
発達障害であるという診断を受けることができると、保育園などで加配を付けるといった支援を受けやすくなったり、支援の仕方が定まってきたり、障害者手帳などの交付により公的支援(障害者職業センターでの職業訓練など)を受けられたりといったメリットがあります。
しかし逆に診断がついたことで「発達障害だからできなくても仕方がない」と放置してしまうと、成長できる芽を摘んでしまう結果に陥ることもあります。
また、お薬が処方されると、それを飲むことで問題行動が消失したかのように感じられ、「薬を飲ませていれば大丈夫」と思われる保護者の方もいます。
お薬を処方する本来の目的は、一時的に問題行動を抑え込むことではなく、「子どもをひどい精神的混乱や被害的な考えに陥らせない」「基本的な生活習慣や親からのしつけが子どもに伝わりやすい状態を作る」ことにあります。
つまりお薬を飲んで安定した状態を保ちつつ、子どもへの働きかけ(しつけや学習・愛着形成など)を行なっていく必要があるのです。
子どもに良い環境を与え、特別な体験をさせていこうと思っても、それを受け入れられるように子どもの状態が整っていないと、身に付いていきません。発達の凸凹のある子どもの心身のコンディションを整えていくためには、医療との連携が重要だと思われます。
臨床心理士にとっても、発達の凸凹のある子どもや保護者にとっても、医療は手を取り合って進んでいく、大切な仲間なのです。